美和の手記2 悲しいクリスマス by caner
懲罰朝礼での屈辱的な笞のあともやっと消えてきた。
美和は学校近くのファストフード店でアルバイトをしていた。
聖プラヌス学園ではアルバイトは禁止だが学校が躾や社会勉強上必要と認めて
許可を出す一部の提携店ではアルバイトが許されるのだ。
これらの店ではアルバイトに対する厳しい就業規則と懲罰が
定められている。
学校より一般の人の前で躾けられる点で高校生にとっては
学園での罰よりも辛いかもしれない。
そんな辛いアルバイトを美和が我慢してやっているのは
智君のためだった
智君というのは図書館で知り合った県立高校の男子生徒だ
勿論男女交際は聖プラヌス学園では禁止である。
しかし美和は真剣に智君のことが好きだった
彼と会って初めてのクリスマスにどうしても
プレゼントがしたかったのだ。
本当は手編みのマフラーがいいのだが編んでいるような時間は
プラヌスの生徒には与えられていない。
それにマフラーなんかを編んでいることが生徒指導部にわかったら
どんな厳しい追及がなされ、手ひどい罰が待っているし智君にも迷惑が
かかることになるのだ
「美和!なんだここの清掃は!」
店長の叱責の声が聞こえる。
裏につれて行かれてスカートをまくられる
「今日は24回だぞ」
竹の笞でさんざん叩かれる
ハンバーガーショップの裏で女子高生がお尻を剥き出しにして
ぶたれているなんてこの店だけだろう
学校での居残りも理由にならず
さんざんお尻をぶたれたあげく遅刻の罰として
スカートを取り上げられてカウンターに入らされたことも
二度や三度ではない
涙を拭いて店に出る、かわいいけれど極端に短いメイド服
太股にまでついた赤い跡が客に丸見えだ
客に頭を下げる度に下着が丸見えになる
「けれども減給が100円で良かった」
美和は智君にあげるプレゼントのことで心がいっぱいだった
23日の給料日にはプレゼントを買うことができる
12月24日のクリスマスイブ、聖プラヌスでは授業が休みになって
駅前デパートでベルサービスである
音楽の先生に笞で叩かれながら練習した甲斐あってきれいなハーモニーだ
通行人達の拍手喝采とアンコールも済んで帰り支度をしていたとき
音楽の石上先生が美和に近づいてきた
「桂木さん、そこに持っているのは何?」
男物の手袋、デパートの包み紙
「お、お父さんにプレゼントなんです」
「そう、感心なことね。でもちょっと見せて、貴女のお父様は有名な建築家の桂木忠
彦先生よね、どうしてイニシャルがSSなの?
それに百貨店に買い物に行く許可は取っていないわね」
石上先生は融通が利かないことでは学校一だ
「校則134条違反ね、あなたは罰則点は何点になるかしら」
先生は通称えんま帳というちいさな端末を取り出した。
あら、もう一五点ね、学校で罰を与えますからあとで職員室に来なさい
「先生、お願いですから罰は明日にしていただけませんか?」
「えっ、あなた懲罰の拒絶で罰点を二倍にするわよ」
「そんな、今日はクリスマスイブです、ひどすぎます」
「何ですって!口答えするのね、わかっったわ懲罰点を倍加します。
三〇点はスカート没収を伴うわよ」
耳たぶを引っ張られて控えのテントに引き込まれ美和はスカートを脱がされた
学校まではこの格好でいらっしゃい
年末で沢山のひとが行き交う街を美和は下半身白いパンティーだけという
恥ずかしい格好で学校行きのマイクロバスまで帰らなければならなかった。
午後8時40分 智はいつまで待っても来ない美和に待ちくたびれて
同じ高校のガールフレンド、朋子に携帯を入れていた
そのころ、裸足でパンティーは足首にずり下ろされ
すすり泣く美和の姿が冷え込んだ聖プラヌス学園の廊下にあった
勿論お尻には幾筋もの赤い跡
美和にとって今までで一番悲しいクリスマスだった