お読みになれば分かりますが、この作品はCrystalさんのT高校ものと同じ設定です。

しかし、作者は違います。

Crystalさんに了解を得た上、あえて原文のママ掲載いたしました。

K.Taira
水泳部の恒例行事
                              mr_sin 作

 しんと静まり返った部屋で、わたしたちは先生を待っていました。
日曜の大会に出場した水泳部の選手、五人が一列に並んで、いつもなら先生がいらっ
しゃらなければすぐにおしゃべりがはじまるのですが、このときばかりはこれからは
じまることで頭がいっぱいで、だれもお口を開いたりしませんでした。
 わたしは奥田かおり。
 私立T女子高の二年生です。わたしたちの学校はきびしいしつけと優れた進学実績
で都内でも有数の名門校として知られています。いま、わたしたちがこの反省室で勢
ぞろいしているのも、そのしつけと勉強に関係があるのです。
 わたしのとなりでは仲川かすみ先輩が、その眼の大きな美しい顔をまっすぐ前に向
けています。わたしはだんだんと胸のどきどきする感じが激しくなってくるのを自分
でも意識しました。
 やがて、大勢の足音が廊下をこちらへやってきました。部屋の空気までが緊張して
いるようでした。
 扉が開いて、部の顧問の黒川先生とほかに四人の各教科の先生たちが入っていらっ
しゃいました。どの先生もふだん、ご自分が使っていらっしゃるパドルやお鞭をお持
ちです。
 これからT女子校水泳部恒例の、試合後のお仕置き会がはじまるのです。
 黒川先生がみんなの顔を見渡して、口を開かれました。
 「みんな、そろっているね。昨日の試合はそれぞれに頑張って結果を出してくれた
な。しかし、みんなが頑張ってやれたということの裏には保護者のかたやいろいろな
先生がたのご尽力、ご配慮があったということを忘れてはいけないよ」
 「ハイ」
 わたしたちは声をそろえて返事をしました。
 「ここにおいでの先生がたは本来なら先週中にきみたちに対するお仕置きをなさる
はずだったのに、試合後の今日まで猶予してくださったんだ。特別の計らいをしてい
ただいたのだから、その分の感謝も忘れてはいけないよ」
 そうです。わたしたちの高校では、宿題を忘れたり、生活上の失敗をしたりすると
先生がたの研究室に呼び出されてお尻たたきのお仕置きを受けるのですが、水泳部の
選手だけは試合の前はそのお仕置きが猶予されるのです。そうでなければ、競泳用の
水着は抵抗をなくすためにハイレグカットになっていますから、ほかの高校の選手た
ちや応援の人たちにお鞭の痕がついたお尻をさらしてしまうことになります。それで
はあまりにも恥ずかしすぎますし、この学校のことをよく知らない外部の人から思わ
ぬ誤解を受けないとも限りません。ですから、試合後の月曜まで、先生がたはわたし
たちに失敗があってもお仕置きを待ってくださるのです。もちろん、お尻たたきがな
くなるわけではありません。こうやって、放課後に部員でお仕置きに当たっていた者
があつめられて、一度にたまっていたお尻たたきを受けることになります。
 先週、わたしは数学の授業の時に一度宿題を忘れて、有川先生から六打の鞭をいた
だくことになっていました。
 わたしたちがまた声をそろえてお返事をすると、
 「では三年生の仲川からだ。前へ出てきなさい」
 「ハイ」
 黒川先生のお言葉に仲川先輩がお答えして、部屋の中央に置いてある木製の大きな
椅子のところまで歩いていかれました。この椅子はお仕置きのために置かれているも
ので、背のところにかがんで手を座るところに置くと、ちょうど先生がたがお打ちに
なりやすい高さにわたしたちのお尻がくるようになっています。
 先輩のお顔がだんだんと赤みを増してきました。
 「仲川は数学の有川先生にだったね。きちんとお仕置きをお願いしなさい」
 「はい」
 先輩は有川先生のほうに向き直ると、はっきりした声でおっしゃいました。
 「わたしたちの試合のためにお仕置きを延ばしていただいてありがとうございま
す。どうかかすみのお尻に、授業をよく聞いていなかった罰をあたえてください」
 仲川先輩も有川先生の授業で失敗をなさっていたのでした。あこがれの先輩とおな
じ時におなじ先生からお仕置きをされるなんて、なんだか運がよかったような気に
なってしまいます。とても痛くて恥ずかしいことをされなければならないのに、自分
でもとても変です。
 「よく言えました、さすがT女子校の三年生ですね。あなたは関東大会への出場も
決めて、大活躍だったそうね。でも本校は文武両道、お勉強をないがしろにしてはい
けませんよ」
 「はい。お仕置きをいただいて、しっかり反省します」
 「ではお仕置きの姿勢をとってお尻をお出しなさい」
 ふだん、お尻たたきは研究室でひとりひとり呼び出されて行われるので、ほかの人
のお尻を見ることはあまりありません。だけど水泳部のこのお仕置き会はちがいま
す。
 下級生に見られているからでしょうか、先輩は赤いお顔で椅子のほうに向き直りま
した。すこしだけためらっている素振りをお見せになりましたが、いままでにもこの
お仕置き会に出なければならなかったことがあったのでしょう、すぐにスカートの中
に手を入れられました。流行りの短いスカートですから、すぐに白いパンティが引き
出されてきました。腿の半分くらいのところまで自分でお下げになると、そのまま椅
子の背に体を伏せてお仕置きの姿勢をお取りになりました。
 先輩はどんなにか恥ずかしく思っていらっしゃったでしょうに、わたしは思わずそ
の姿を見つめてしまいました。捩れてしまって紐のようになっている下着が引っか
かっている先輩の太股は、しっかりした筋肉がついていて、でも十分に女性らしい美
しい線を見せていました。その上のお尻はまだ紺のスカートに包まれていますが、短
いスカートはこの格好だともう少しでお尻の下の部分を見せてしまいそうです。わた
しの顔も火照っていて、なんだかお熱が出ていそうです。
 そして、先輩自身の手で、スカートの裾がまくられていきました。そのお手はすこ
しふるえていらっしゃいました。白く、はりのあるお尻があらわれてきました。
 「数をかぞえて、お仕置きのお礼を言うのを忘れないようにね。あとの下級生の模
範になるようでなければいけませんよ」
 有川先生は先輩のお尻の感触をたしかめるようにふれながらおっしゃいました。
 「はい。お仕置きを、お願いします……」
 ゆっくりと有川先生のお手があがっていきます。そして。
 しゅっという音がすると、先生の藤鞭がお尻に打ち下ろされました。
 ぱしぃんという音で、わたしは少し跳びあがってしまいました。
 「うっ、ひとつ……ありがとうございます」
 先輩は大きな悲鳴はお上げになりませんでした。でも、そのお鞭のつよさは、すぐ
に先輩の白いお尻に赤い痕がひとすじ、浮きあがってきたことからもわかりました。
 ぱしぃん。
 「ふたつ……ありがとうございます」
 さっきとはちがうところに痕が浮かびあがってきます。
 ぱしぃん。数が増えるごとに、先輩の声も大きく、悲鳴のようになってきました。
でも決して取り乱さず、先輩はお美しいままでした。
 ぱしぃん。
 「ああっ、むっつ……ありがとうございます」
 「よく我慢しましたね。わたしのお仕置きは終わりですよ」
 先輩はスカートを直してお尻を隠してから起きあがりました。でも、パンティはま
だ腿のところに下げられたままです。これで終わりではないのです。
 「有川先生、悪い子のかすみのお尻を叩いてくださってありがとうございます。こ
れからはいい子になります」
 「最後までT女子校の生徒らしく、従順なままでいられましたね。あなたはほかの
先生には?……そう、では黒川先生のところへお行きなさい」
 教科担当の先生や担任の先生のお仕置きが終わると、今度は部顧問の黒川先生のお
仕置きをいただくのです。黒川先生も試合前一週間はお尻たたきを控えていてくだ
さったので、練習のつらさについつい負けがちな私たちはあとでまとめて叱られるこ
とになります。それでひとりの先生のお尻たたきが終わっても、顧問の黒川先生の許
可が出るまで下着を直すことはしてはいけないと決められています。下着を降ろすと
きにはどうしても決心がいりますから、いちいち直していては時間がかかりすぎるか
らです。
 パンティがひっかかったままの歩きにくそうな姿でしたが、先輩は黒川先生のとこ
ろへ歩いていかれました。
 「仲川は昨日、優勝したからな。部活の分は天狗にならないように一打だけ戒めの
鞭をあげて終わりにしよう」
 先輩は昨日の都大会で、百メートル自由形で優勝なさいましたから、その努力を先
生もお認めになっておっしゃったのでしょう。でも、先輩の口からでた言葉にわたし
たちだけでなく先生も驚かれたようでした。
 「いいえ。かすみは優勝はしましたが、目標のタイムに○・七秒も届きませんでし
た。あれでは負けたのと同じです。一ヶ月後には関東大会がありますから、また三週
間もするとお尻たたきがいただけなくなります。今のうちにかすみに悪い心が出ない
ように厳しいパドル打ちをお願いします」
 先輩はそう言い切ってまっすぐ先生を見つめています。
 「そうか……ではここへおいで」
 顧問の先生からのお尻たたきは先生のお膝の上で、パドル打ちをいただくことに
なっています。お膝の上だといろいろお話ができて反省がしやすいということと、ど
うしても部活動ではお叱りをうけることが多いのでほかのお鞭では厳しくなり過ぎる
ということで、ほとんどの部でこういう形で行われています。
 黒川先生はお仕置きの椅子の向こう側にあるもうひとつの椅子に腰掛けられて、先
輩の上体ををお膝の上に倒されました。
 「仲川は三年生だから十二回のパドル打ちをあげよう。しっかり受けるように」
 「はい!」
 先輩はまたお尻をお出しになって、パドルを受けなさいました。
 それに見とれていたわたしに、
 「奥田さん。あなたもわたしにお仕置きを受けるんだったわね。用意をなさい」
 と、有川先生のお声がかかりました。
 「はい」
 わたしもきちんとお返事をして、前へ出ました。
 パンティを降ろして椅子にかがんだわたしがふと目をあげると、すぐ前で先生のパ
ドルを受けている先輩と、目が合ってしまいました。先輩はそのとき、親近感のこ
もった微笑みをくださいました。
 わたしはこの「水泳部の恒例行事」が大好きです。

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