終了いたしました。 |
★2007年5月に風俗資料館リニューアル特別企画として開催いたしました「伊藤晴雨素描展」。出版物への告知も一切せずに、密かに開催されたにも拘らず、大変多くの方がお見えになりました。しかし僅かな期間だったため、どうしてもスケジュールの合わなかった方、是非もう一度見たいという方など、今なお再度開催を望む声が多数寄せられております。 このたび風俗資料館では、皆様のご要望にお応えし、2007年7月9日〜2007年7月14日の5日間のみ(12日は休館)、通常の図書館閉館後の19時〜22時に「夜の展覧会」として、再度「伊藤晴雨素描展」を開催することにいたしました。展示作品は前回同様50枚のデッサンと完成画となります。ご要望の多かった関連書籍の展示を増やし、さらに見応えのある展覧会を予定いたしております。 ★展示作品は、これまでどこの媒体にも発表していない秘蔵の平牙人コレクションとなります。戦後間もなく、紙を入手するのに苦労した時代に描かれた貴重なデッサン50余枚は平氏のご尊父から受継がれ、長い間大切に保管されておりました。 紙のない時代・・・こうして戦後間もなく描かれた晴雨画伯のデッサンは平氏の家にやってきました。画伯の作品の魅力を心から理解し、その価値を認めたご尊父から平氏へ、親子二代に亘り大切に受継がれた貴重なコレクションです。 心に浮かぶイメージを初めて線で描き、1枚目2枚目と徐々に完成に近づいてゆく過程(完成品も展示いたします)。切り抜いた紙を張って書き直した跡。表裏と何度も下書きを繰り返した跡など・・・愛しむように、嬉々として、作品を描く晴雨画伯が目に浮かびます。どの作品からも、生きた晴雨画伯の息遣いと情熱をひしひしと感じられる素晴らしい作品と思います。 つい先日、展示する作品を額に入れました。この同じ紙に晴雨画伯も触れ、この線を描いた筆の先には画伯が居たのだと思うと、思わず体が慄えました。やはり原画の迫力は圧倒的です。多くの方々に是非この衝撃を味わっていただきたいと思います。 5月の展覧会ではスペースの都合で3か月分しか展示することのできなかった「責め絵12か月」が掲載された奇譚クラブは、今回、1954年1月号〜12月号の連作全号を展示いたします。その他、初めて妊婦吊り責め写真が掲載された大正15年12月発行の「変態資料」、粋古堂の和綴じ本など、さまざまな関連書籍も展示いたします。書籍はお手に取ってご覧いただけます。展示作品とあわせ、さまざまな晴雨画伯の魅力をご堪能ください。
★期日中は会員以外の方でもご来館いただけます。ちょっとだけ中を見てみたい、という方も歓迎いたします。この機会に是非足をお運びください。ただし書架の前にずらりと作品が並びますので、展示されている本以外の閲覧はできません。 ★今後も風俗資料館では所蔵原画等の公開を予定しております。会員以外の方にも広くご覧いただけるよう、通常の図書館が閉館した後の19時〜22時に「夜の展覧会」を開催いたします。どうぞご期待ください。 |
【戻 る】 |
風俗資料館 Tel:03-5261-9557/E-mail:pl-fs@kagoya.net 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2−17川島第二ビル5F |
copyright1996-2008 (C) ABNORMAL MUSEUM All Right Reserved. |