JRの飯田橋から神楽坂を3分ほど上がったところに、会員制図書館・風俗資料館がある。(※現在は大久保通りに移転しております。交通のご案内をどうぞ)
昭和20年代創刊の「奇譚クラブ」「風俗草紙」「風俗科学」から「風俗奇譚」「裏窓」や、現在出ている各種SM雑誌までほぼ全号取り揃えてある。
また完全に揃っているわけではないが、戦前の「変態・資料」や戦後間もなく乱造されたカストリ雑誌などもあって、この手のものに関しては間違いなく日本で一番揃っている図書館であろう。
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以上は、ある週刊紙に風俗資科館が紹介された際に掲載された文章の一部です。手前味噌ですが、この紹介は少しも誇張されていません。
ただし『風俗』資料館といっても、当館では、SMつまりサディズム、マゾヒズム、フェティシズムに関する雑誌・資料のみを専門的に蒐集しています。一般的なポルノに関する資料は殆どありません。初めて来館された方はご自分の持っていた『風俗』資料館のイメージとはあまりにかけ離れた静かで落ち着いた図書館の様子に意外性を感じることも多いようです。
その代わりSMに関するものはいろいろなものがあります。国内で発行された主なSM雑誌を筆頭に、伊藤晴雨氏や秋吉巒氏、中川彩子氏、椋陽児氏、喜多玲子(美濃村晃)氏、観世一則氏、四条綾氏の数々の原画、或るマニアの注文によりプライベートに描かれた四馬孝氏のオリジナルの原画、知る人ぞ知る孤高の画家臼井静洋氏の膨大な原画コレクション、粋古堂(本屋には流通しない会員頒布という方法をとって、伊藤晴雨氏の和綴じ本などを発行された伊藤敬次郎=竹酔氏)から頒布された膨大な緊縛写真(古い密着写真)、国外で発行された雑誌や画集も所蔵しています。また女性切腹の会「桐の会」の頒布作品、ビデオテープが生まれる前に制作された貴重な8ミリフィルム、戦後SM誌の歴史を敷衍する「濡木痴夢男(=「裏窓」編集長)の自筆仕事メモ」なども所蔵しております。ことに風俗資料館のメンバーでもある平牙人氏に寄贈していただいたスパンキングものの雑誌やビデオの資料は、おそらく日本で一番充実しているのではないでしょうか。
その他にSM関係のビデオも2000本以上所蔵しています。
書架に陳列してある雑誌は、現在入手困難なものが多く、汚れたり破損をしても簡単に補充はできません。また、これだけのものを維持していくには相当な費用がかかります。
そこで1984年に東京の神楽坂にて会員制図書館として風俗資料館はオープンしました。(※2005年11月より江東区佐賀に移転→2007年5月より飯田橋に移転)これらの資料を大切に保管する意味を理解していただける会員の方に大事に閲覧してもらっています。
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〒162-0824
東京都新宿区揚場町2−17川島第二ビル5階
電 話 : 03-5261-9557
E-mail : pl-fs@kagoya.net
開館時間 10:00〜18:00/休館日 木曜日、日曜日
★金曜日は21:00まで
★水曜日の19:00〜21:00までは女性限定「夜の図書館」
★風俗資料館は木曜日・日曜日以外の祝祭日は通常通り開館いたしております。
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