風俗資料館

    aka 石原豪人 林月光展覧会

    月光秘宝館

    期日:2005年4月23日(土)〜5月13日(金)

    会場:タコシェ

    終了しました。
    図録『月光秘宝館』はタコシェにて販売中です。

    くっきりとした二重瞼に長い睫毛、意志の強そうな唇。数々のSM雑誌やゲイ雑誌に華麗な美女や美少年を描き続けた林月光氏の展覧会が中野タコシェにて開催されます。氏の石原豪人としての活躍はあまりにも有名ですが、なんと意外なことにエロティックな作品を描くときに使われたペンネーム林月光名義の作品のみを集めた展示は今回が初めてとなります。
    石原豪人氏が林月光名義でSM関係の作品を描くようになったのは昭和40年代。数々の巨匠や名絵師が活躍したSM黄金時代にあって、ひときわ艶やかな色香漂う美女を描き、月光氏独特の豊かな官能世界を築き上げました。団鬼六氏の名作に更なる深みを与え今なお人々に鮮烈な印象を残す「夕顔夫人(SMキング昭和48年1月号〜昭和49年5月号)」や「無残花物語(別冊SMファン昭和50年1月号〜昭和51年6月号)」の挿絵を筆頭に、伏見和美氏・芳野眉美氏・由紀かほる氏・安芸蒼太郎氏・千草忠夫氏といった錚々たる作家の挿絵を担当された他、妖艶華麗な口絵作品で、その圧倒的な画力とイマジネーションを見せつけました。
    「ダビデこそ美の極致(SMキング昭和48年11月号「キングかわら版 若き青年画家 林月光氏の巻」より)」といわれた林月光氏は、美しい男性を描くことにも情熱を燃やし、創成期のゲイ雑誌の代表である「さぶ」では、同時期に活躍された三島剛氏と並ぶ看板画家として目次絵や数々の小説挿絵を精力的に発表されました。増刊号の巻頭カラーポスター(NICE GUYシリーズなど)や、読者からのリアルな体験告白を月光氏ならではのドラマチックな脚色で華麗に描いた「月光仮面劇場(最初期は歌謡ロマンシリーズ、後に月光天狗劇場など)」は、今なお新旧のファンから絶大なる支持をうける名作です。
    今回の展覧会は、さぶ・JUNE・SMスピリッツ・SMマニア・SM秘小説・SMファン・SMキング・S&Mスナイパー・SMクラブなどに掲載された林月光作品が一堂に会する大変貴重な機会です。多くの人々の熱い思いが結晶したタコシェ渾身の展覧会に是非足をお運びいただき、華麗な月光世界を堪能していただきたいと思います。

    この展示に合わせ、タコシェではオリジナルのカタログ『月光秘宝館』が発売されます。カタログには「さぶ」やSM各誌に発表された林月光名義の作品と、担当編集者、ゲイエロティックアートの巨匠にして研究家でもある田亀源五郎氏の談話などが収録されております。
    林月光氏の活躍されていた当時の印刷技術や、月光氏自身がこだわった掲載時の画質を大切にして、丁寧に愛情こめて作られました。ファンの方々の感涙を誘う大変素敵なカタログです。この機会に是非お求めいただき、いつまでも宝物のように大切にしていただきたいと思います。A5判44P(カラー28Pモノクロ16P)・850円(税込)。

    また、会期中の5月11日には高円寺の円盤にてトークイベント「月光夜話」が開催されます。展示にはないイラストの映像を見ながら、ゲストから石原豪人・林月光作品の魅力を伺うとのこと。ファンの方はどうぞお楽しみに!
    「タコシェpresents 月光夜話」 終了しました。
     会場:高円寺・円盤(
     期日:2005年5月11日(水) 19:00open 19:30start
     出演予定:赤田祐一氏・竹熊健太郎氏・田亀源五郎氏

    ■ TACO che→
    東京中野の「タコシェ」は自費出版物や限定本など、一般には流通していない書籍を中心に、その他形態にとらわれない様々な作品を取り扱っているお店です。店内では、素敵な展示会やイベントも行われます。過去には佐伯俊男氏、春川ナミオ氏、山本タカト氏の展示も行われました。(お店へのアクセスはこちらでご確認ください)


    以下展示作品からのご紹介です。
    画像をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

      


    このページの画像を転載することを禁じます。作品の著作権は林月光氏が保有しております。当ページの画像はタコシェの許可を得て掲載しており、転載をすることはできません。ご了承ください。

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