独自のステンドグラス作品や肉筆浮世絵的な絵画作品にて日本的なエロスの世界を清らかに表現する木村了子氏の展覧会が銀座スパンアートギャラリーにて開催されます。 木村了子氏といえば、映画『およう』のために描かれた襖絵を思い出される方も多いのではないでしょうか。乱れた黒髪が妖しくも美しい四枚の緊縛画。伊藤晴雨画伯の狂おしいまでの責め絵への情熱は、時を越え木村氏の清麗な筆に生命を得て、静かにそして圧倒的な迫力をもって私達の胸に迫りました。 このたびの展覧会では大人のための愛の絵本『ROSE−もっと深い愛のカタチ−』の刊行を記念して、木村氏の新作絵画や、ステンドグラス、そして『ROSE』に収録されたイラストが展示されます。 今回発表される木村氏の新作絵画のテーマは「男体盛り」です。美味なる料理のために皿になった美しい男は、そのしなやかな裸体に料理をのせて、静かに食される時を待っています。究極の旨味のための幸福な一皿・・・その芳醇な味わいは、さぞや食するものの舌を、目を喜ばせ、魂に舌鼓うたせることでしょう。 秘めやかな官能の世界を木村氏独特の澄みやかなエロスへと昇華させた作品の数々を是非じっくりと味わっていただきたいと思います。
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木村了子展 |
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