10レスビアン
砂織は顔を真っ赤にして壁に向かって立っていた。純は、部屋を出たきり戻ってこない。
純は、受け付けにいた。
「2027年度の教育改革要領という資料が抜けて居るんですけど」
「あらまぁ大変。気が付かなかったわ。困るのよねコピー取る暇を惜しんで持ち出す人が居
るから・・・原本はあるから複製は出来るけど、そうねぇ、今頃だと混んでいるから一時間
くらいかかるわ」
「それで結構です、他に調べることがあるから、お願いします」
「ええ、すぐに始めるわ。出来上がったら知らせますから」
「よろしくお願いします」
純は、カウンターの下のモニターを覗いた。モニターには何も映っていなかった。真面目
な学生を、わざわざ監視はしない。
受け付けの女性は、教育改革要項を検索し、コンピューターに読み込ませ複製する作業に
かかった。新しい資料が毎日届く図書館で、午前中は入力に時間がかかるのだ。そろそろ図
書館も混んできた、小部屋を監視している暇はない。
純が部屋に戻ると、砂織はまだ壁の所でボンヤリ立っていた。
「どこに行っていたの・・・」
「当分、この部屋は監視されないようにしたのよ」
「いや、恥ずかしいじゃない」
「砂織って何も知らないんでしょ。分かるわ」
「な、何のことよ!」
「ふふふ、お楽しみ」
純は再び砂織のスカートの中に手を差し込んだ。そして今度はパンティーを下げてしまっ
た。
「いやよ! そんなことしないで!」
「昨日、どんなに悪い子だったか検査するのよ。大きな声を出したら、受け付けの恐いオバ
サンが飛んでくるからね」
砂織は強引に椅子に屈まされてしまった。スカートが捲り上げられ、お尻がむき出しにな
った。二重にガードされているとは言え、見た目には裸のお尻と変わらないのだ。
そのお尻が、赤紫に腫れ上がっていた。
「ふうん、パドルとケイン? この、引っ掻き傷は?」
「ああん、それが房鞭なのよ」
「ひえ、痛そう。こんなのなくて良かった」
「もう、やめて!」
純は砂織の腰に手を回し砂織のお尻を撫でていた、砂織の息が荒くなった。
「ああっ、だめ・・・純・・・ああん」
「お仕置きされたときだけ、そっと撫でるのよ。気分が、良くなるわ」
「ああっ、ああん、私、どうかなりそうよ」
砂織の母親が、出掛ける前にセンサーで砂織を確認していた。教育センターに居なかった
ので、一瞬ドキッとしたが、図書館にいるのが分かって、すぐにスイッチを切った。
図書館の化粧室で砂織と純が髪をとかしていた。
「何から何まで、純ちゃんに始末させてぇ」
「だって、あんなの初めてなんだもの。純は、悪い子だよ」
「でも、いい気持ちだったでしょ?」
「知らない!」
「隠さなくたって良いのよ。あれが大人のお楽しみなんだから」
「大人の・・・?」
「まだまだ知らないことが沢山あるのよ。でも、気をつけて。パンティーやパジャマを濡ら
したりしたら母親はすぐに気が付くからね。要注意だよ」
「あんなこと、自分じゃやりませんよ〜だ」
純はクスクスと笑っていた。砂織も、本当に自分があんなことをしないかどうか、確信が
持てなかった。
化粧室を出て、廊下を歩いて行くと、受け付けのオバサンがやってきた。
「お部屋に連絡したけど居なかったから」
「すみません、お手洗いに行っていたから」
「コピー出来ましたよ」
「ありがとうございます」
純は澄ました顔で資料を受け取っていた。
「何の資料?」
「さあ、何やら難しい資料。オバチャン忙しくしておけば監視されないもん」
「悪い子、知能犯ね」
「普通はぁ、頭良いって言うんだよ」
部屋に戻ると、受け取ったばかりの資料を箱に入れ、同じ資料を取りだし、外に出たがす
ぐに戻ってきた。
「何しに行ったの?」
「古い資料をシューターに捨ててきたのよ。同じものが二つあったら変に思われるでしょ」
「あきれた、税金の無駄遣いよ」
「ったく、真面目すぎるよ砂織は」
お昼までそこにいて、食事に出た。図書館より、教育センターの食堂の方が子供向きなの
だ。二人は同じものを取り、窓際に座った。
「純も、あれ見ている時、少し変だったね」
「・・・うん」
純が素直にうなずいた。
「最近、すごく気になるんだ」
「何が?」
「私の家、砂織の家のように広くないし、一応、高気密ってことになっているけど、ママな
んてドア開けっ放しなんだから。それで、時々、下のお兄ちゃんがお仕置きされているのが
分かっちゃうのよ。ケインでビシバシやるから、兄ちゃんだって泣くし、男なんだから膝に
手を着いてお尻出せ、でしょ。自分の部屋のドア、少し開くと見えるんだもの」
「お兄さんがお仕置きされるのを見てるの!」
「砂織は男の兄弟が居ないから驚くだけよ。つい昨日まで同じ部屋でお仕置きされていたん
だから。でも、最近は違うんだな。隣の子もそうなのよ」
「隣の子?」
「そりゃあ、砂織の家は隣と言っても離れているけど、私の所なんて手を伸ばせば隣の家に
触れるんだよ。12歳の娘が居てさぁ、窓が向かい合っているから丸見えなの。まだ、アレ穿
かされてないから、お母さんが膝に乗せて叩くんだけど、見ていると胸が苦しくなって、そ
の内、変な気持ちになっちゃうの」
「変な気持ち?」
「砂織がさっき感じたような気持ちよ」
砂織の顔が赤くなった。
「この間、スポーツセンターで見たときはそんなに感じなかったんだけど、こっそり覗いて
いるからかな」
「公開するなんて、嫌な感じがするだけだわ。あの時のお仕置き台はうつ伏せになる台だっ
たけど、あそこのは違うんだね」
「跨ぐんだね。・・・最低!」
お仕置き台に跨った写真のポーズを思い出して二人は顔をしかめた。
「午後はどうする。まだお尻痛いでしょ」
「うん、でも、少し楽になった。純、家に来ない?」
「砂織の家、いいよ。砂織の家なら行っても叱られないから」
相談がまとまって、砂織は勢いよく立ち上がり、顔をしかめた。
「いいいてぇ」
「急に立つからよ」
母親が出掛けることは砂織も知っていた。今日は、父親も居ない。
砂織は自分の部屋に入ると、純を部屋の真ん中に座らせ、部屋の明かりを消した。
「真っ暗じゃない。何するの?」
砂織が星空のスイッチを入れた。一瞬、目がくらむようだった。
「わお! 凄いじゃん! ひぇぇぇ綺麗・・・」
自動的に星座は移動して、刻々とその姿を変えた。
「何だか、自分が空間に浮かんでいるみたいだね」
純は、床に寝ていた。砂織はうつ伏せになっている。
「あれって、北斗七星?」
「どれ?」
砂織は首をねじ曲げて天井を見た。
「寝ればいいのに・・・ああ、お尻が痛いのか・・・」
純が体を横にして、スカートの上から砂織のお尻を撫でた。
「あん、痛いよ・・・」
「悪い子だったんだから仕方ないでしょ。楽になるから、我慢しなさい」
純は、体を起こして本気でマッサージを始めた。痛いけど、あとが楽になることは誰でも
体験として知っていた。砂織も、顔を伏せ、純に任せた。
純は、砂織のおしりが温まると指に力を入れて揉みほぐした。
「マッサージしにくいから、スカート捲るわよ」
返事も待たずに、純は砂織のスカートを捲ってしまった。星明かりの中に、花柄のオシャ
レパンティーが丸く浮かんでいた。
純が、パンティーに手をかけたときも、砂織は何の抵抗もしなかった。痛めつけられた双
丘を純は優しく撫でた。
純は、顔を寄せ頬を双丘に押しつけた。
「熱い・・・」
砂織の体が、ピクッと反応した。純は、膨らみをそっと唇で吸った。
「・・・純・・・」
「隣の、12歳の女の子なんだけど、お尻が可愛いんだよ。砂織のお尻に似ていてね。格好良
く後ろに突き出しているんだ。私ね、一度だけその子のお尻叩いたことあるんだ」
「子供同士のお仕置きは、どこでも禁じているんじゃないの?」
「ええ、家だって一度、お兄ちゃんが私を叩いたことがあったけど、パパに告げ口したらお
兄ちゃんベルトでお仕置きされたよ」
「それなのに、隣の子を」
「その時は、隣のお母さんに頼まれたの。その子、私の部屋に遊びに来ていたから、ママは
今、手が放せないから純ちゃんにお仕置きしてもらいなさいって」
「上手に出来た?」
「出来るよ、いつもやられているとおりにすれば良いんだもの。椅子に座って、膝に乗せ
て、ガードスキン穿いていたから自分のパドルを使ったわ。窓越しにお母さんが見ていて
ね、私が手を止めると、あと10回、なんて言うのよ」
「ふうん、そんなこと、この近所では絶対にないわ」
「お上品だからね。ママだって時々わざと窓を開けたままお仕置きするんだよ。年下の子に
見られるのって、凄く恥ずかしいよ」
「本当なの! 砂織、そんなの嫌だ」
「砂織は一人っ子だし、お嬢様育ちだからね。神経が細いのよ。ナイーブな分だけお仕置き
が辛く感じるわけよ。私なんて、もう、諦めてるわ」
純の手は絶え間なくお尻を撫で続けていた。時々、指先が双丘の谷間深くに進入した。そ
の度に、砂織は体をモジモジさせた。
「傷が治ったら、このお尻、一度叩いてやりたいな」
「変なことばかり言うのね、そんなの嫌よ・・・ああん・・・駄目」
言葉とは裏腹に砂織の両足は少しずつ開いていた。純の指先は、熱く濡れていた。
「あっ、あっ、あああ・・・純・・・」
暗がりに、少しづつ目が慣れていた。真っ赤になった砂織の耳に純の唇が触れた。
「砂織、いい気持ち?」
「こんなの・・・初めてよ・・・砂織、どうかなっちゃう・・・」
「一人だけで楽しんで、悪い子ね」
純は砂織のお尻をピシャッと叩いて立ち上がった。
化粧室で手を洗い、タオルを濡らして絞った。
大きく足を開かせてタオルで拭いてやっても、砂織はグッタリしていた。
「まるでお漏らししたみたいに濡らしてぇ」
「それって、お漏らしじゃないよね」
「ふふふ、砂織は15歳になってもお漏らしするの」
「もう、何も知らないから訊いたのに・・・意地悪」
「自分だけ楽しんで、後始末まで純ちゃんにやらせて、砂織は本当にお嬢様なんだから」
「ごめんなさい、でも、純が悪いことするから・・・」
「はいはい、もう二度と致しません。それでいい?」
「・・・意地悪!」
砂織は立ち上がったが、フラフラしていた。
顔を赤くして、パンティーを穿きながら、砂織は純を睨んでいた。
純が明かりをつけると砂織は両手で顔を覆った。
「やだ、暗くしておいて、恥ずかしいわ」
純は、砂織の体を胸に抱いた。そして、砂織の手を掴んで下げた。顔を赤くした砂織は目
を閉じていた。小さな赤い唇を純がそっと吸った。
純が帰っても、一時間くらい砂織はベッドで横になっていた。
大人の、お楽しみ・・・純の声が耳からはなれなかった。
キッチンで熱いコーヒーを飲んだ。飲み終わって体がシャキとした頃、母親が帰ってき
た。
「コーヒー飲む? 今、煎れたばかりよ」
「ありがとう、でも、先に着替えてくるわ」
耀子は自分の部屋で服を脱ぎながら、モニターに今日一日の砂織の行動を早送りで流して
いた。図書館に入ったところまでは出掛ける前に見た。時間が表示され、午前中は図書館に
いたことが分かった。
途中で、教育センターに戻ったのは昼食だと見当が付いた。
でも、そこから真っ直ぐに家に戻っている。
昨日、お仕置きされたから椅子に座るのが辛いんだわ・・・
メイルが来ていることを知らせるランプが点滅していた。
メイルは純の母親からだった。
純からお宅に伺ったと聞きました。
最近、砂織さんと一緒にいることが多く、乱暴な言葉遣いが改まり、感謝しております。
ご迷惑とは思いますが、純が、悪い言葉など使いましたら、その場で、お仕置きしてやって
下さい。お願いいたします。
本日は、ありがとうございました。
耀子は少し大柄な純の姿を思い浮かべていた。小さな頃は男の子のような体つきだった
が、最近、めっきり女らしくなった。少女と言うより、大人の色気すら感じた。
純ちゃんは、もう、膝に乗せるのは無理ね。ふふふ
鏡の中の裸像が後ろ向きになった。数日前のお仕置きの跡がまだ消えていなかった。
指先で強く押すと、かすかな痛みを感じた。お尻の青痣以外は十分に満足できる姿態だっ
た。15歳の娘がいるとは思えない。
耀子は、シルクのパンティーを穿き、軽いワンピースに着替えた。
キッチンにまだ砂織が居た。
「純ちゃんが来てたの?」
「えっ、そうだけど、ママ何で知っているの?」
「純ちゃんのママからメイルが入っていたわ」
「なあんだ、驚いた」
「今日は図書館にいたの?」
「ええ、午前中居て、家に戻ったの。だって、お尻痛いんだもの」
「お仕置きされたんですから当たり前でしょ。ママも昔、一度だけ経験あるわ。お仕置きさ
れて、お尻が痛いから授業サボったの。そうしたら、学校から連絡があって、家に帰った
ら、もう一度お仕置きされたわ」
「ああん、明日は行きますからぁ、お願い、今日は赦して」
「今日だけですよ。痛いお尻で授業に出るのも、お仕置きの内なんですからね」
「はい、ごめんなさい」
何から何まで、行動が監視されていることに、砂織はもう慣れていた。どうやって監視し
ているのか分からないけど、きわめて正確なのだ。嘘はつけない。
「純ちゃんに、星空見せて上げたの。感動してたよ」
「ええ、あれ綺麗ね。ママもほしいって言ったら、パパに笑われちゃった」
「ふふふ、毎日見ているわけじゃないから貸して上げるよ」
「そうね、二つは必要ないわね」
「自動にセットしておくと、星座が動くんだよ。でも、それ見ていると乗り物酔いをしたよ
うな気分になるの。だから、好きなところで止めた方がいいの」
「ああ、それはそうかも知れないわね。夏の、蠍座の赤い星が好きよ」
「ふうん、ママって情熱的ね。私ね、明けの明星を一つだけ出すの」
「空が明るくなっても、一つだけ輝いている星ね。砂織はロマンチックだわ」
「ママ、ネックレス買ったの?」
母親の胸の鎖をめざとく見つけて砂織が訊いた。
「ああこれ、見たらうんざりするわよ。ホラ」
母親が胸の中からだしたものは、お仕置き用の小さなリモコンだった。
「ふえええ、一日中、体から離さないってわけね」
「悪い子が居てね、リモコンを隠したり、ファイヤーシュートで燃やしてしまったりするん
ですって」
「ふうん、ママ、砂織のこと疑っているんだ」
「燃やすとは思わないけど、隠すくらいはやりかねないわ」
「どうせ、すぐに再発行されるんでしょ?」
「ナンバーの照合が済めば、二日で届くんですって」
「それでも、二日だけ安心できるってわけ」
「隠したことがバレたら、どんな目に遭わされるか覚悟の上ならね」
「もう、穿かされてしまったら勝ち目はないよ」
砂織は両手を高々と上げ、降参の素振りで二階に逃げ出した。母親が笑っていた。
11 大発見
elegance3を穿かせてから、砂織の反抗的な態度が消えた。毎日真面目に教育センターに
通い、スポーツセンターで汗を流していた。
どこが気が合うのか、純ちゃんとの交流は深まっているようだった。時々、砂織が純ちゃ
んの家に遊びに行くようにもなった。
それでも、あれ以来二人は悪いことをしていない。いや、そういうチャンスがなかっただ
けかも知れない。顔を見合わせて、ふっと溜息をつく二人なのだ。
砂織の母親が確実に家を空けるのは週に一度しかなかった。その日が、父親の出勤日と重
なる日は月に一度くらいなのだ。
ようやく、チャンスが巡ってきた。砂織はあらかじめ嘘をつかないように、に三日前から
その日は、純と家で勉強すると話しておいた。
純も、家にその事を伝えてある。教育センターで落ち合い、二科目ほど授業を受けてから
家に戻った。
電気を消し、星空にした。二人は最初から服を脱ぎ捨て裸になった。
純が、砂織の手を取り、誘導した。
「同じようにすれば良いんだからね・・・」
砂織の細い指が、恐る恐る、純の茂みをかき分けていた。
「くくく、くすぐったいよぉ、下手ねぇ」
純はそう言いながら、砂織のお尻をピタンと叩いた。
「ああん、優しくしてくれるって言ったのにぃ!」
今度は、砂織が純ちゃんのお尻を叩いた。
「あーっ、砂織は教えてもらっているのよ。と言うことは生徒なのよ。生徒が先生のお尻ぶ
つの?」
「だってぇ・・・」
「甘えれば何でも赦してもらえると思っているんでしょ! 悪い子だからお仕置きするよ」
「やだぁ」
「嫌じゃありません! お仕置きです!」
純は、もうベッドから降りて机の所に行った。物差しでも探すつもりだったが、引き出し
にパドルがあった。
「パドルなんてやだぁ」
「ガードスキンを穿いたお尻を手で叩くつもりなんてありませんよ。来なさい!」
まるで、母親気取りで命令する。砂織がグズグズしていると、腕を掴んで引き寄せた。
椅子に座り、膝に砂織を抱えた。最初からお尻は剥きだし同然なのだ。
「お願い、あまり強く叩かないで、ママに見つかったら大変なんだよ。純だってお仕置きに
なるんだよ」
「ママに見つかるですって! そんな間抜けなことしたら、只じゃ済まないわよ」
純は、膝の上のお尻を思いきり高くして叩き始めた。使いやすいパドルは部屋中に良い音
を響かせた。
「ああん、やめてぇ〜、純の意地悪! 痛いよぉ〜」
砂織の茂みが、純の太股に触れていた、素肌と同じ感触が純を興奮させた。純の左手はい
つの間にか砂織の固く膨らんだ乳房に触れていた。
指先で乳首を摘むと、固くなった。
「あっあっ、あはん、やめて・・・あはん、痛いぃ・・・」
純はパドルを床に投げ捨てると、砂織の足を開かせ、指先を谷間に差し込んだ。
砂織の谷間は熱く、少し濡れていた。
「痛いだの、嫌だのと言いながら、これはどういうことなの」
「知らない!」
この先どうなるかは砂織にも分かっていた。純は砂織の体を抱え起こし再びベッドに誘導
した。今度は、砂織も大胆になって、純と同じように谷間に指を走らせた。
「そうよ、それでいいんだわ・・・ああっ〜」
砂織にこそ先輩顔で指導する純だが、それほど知識があるわけではなかった。半年ほど前
まで、近所に住んでいた4歳年上のお姉さんに、二三度、抱かれた経験があったのだ。
そのお姉さんは、かなり経験があったようで、自分が楽しむために純を利用したのだ。教
わったとおりに出来ないと、容赦なく物差しでお尻を叩かれた。
そのお姉さんには、勉強を教えてもらっていたから、家に帰ってお尻が赤くなっていても
母親は気にしなかった。
父親の仕事の関係で、カナダに移住したのだが、その話を聞いたとき、純は、ホッとした
くらいなのだ。
最後に会ったとき、可哀想だと思ったのか、お姉さんは純を優しく抱いてくれた。
お姉さんのテクニックで、純は、アッという間に天国に登りつめた。経験したことのない
快楽。それを、何と表現して良いのか分からなかった。
「こんなこと見つかったら、それこそお尻の皮が剥けるほどお仕置きされるのよ」
念を押され、純も忘れようとつとめたのだが・・・
そっと、自分で体に触れ、電気の走るような気持ちを味わってしまった。
知らない内に、濡れてしまうことも覚えた。下着やパジャマを汚さないように充分気をつ
けていた。子供の健康と衛生には世界的な規模で、財団から補助金が交付されている。それ
を受け取る親には、必然的に管理をする義務が与えられていた。
もし、管理を怠れば、補助金以上の罰金が貸せられた。それだけに、チェックは厳しく細
心の注意が必要だったのだ。
世紀末のエイズと言う病気が、子供に感染し、大勢の子供を死なせてしまった苦い経験か
らこのような法律が整備されたのだ。
純の経験と言ってもたかが知れているわけだ。
二人は、夢中になって同じ行為を繰り返していた。今は、それで充分なのだ。
はあはあと、息を弾ませ二人は果てた。満天の星空を眺めながら、汗ばんだ体からは湯気
が立ち登っているように見えた。
「何だか、気を失いそう・・・」
「うん、砂織も上手になったね」
「あれで良かったの・・・」
「そう、あれで良いの・・・」
純の手が、優しく砂織のヴァギナに伸びた。砂織も同じようにした。
今度は、そっと、優しく指を動かしていた。
「何時頃だろう・・・」
砂織が手を伸ばしてスイッチに触れると、大きな数字が天井に表示された。
「まだ、3時半よ。ママが帰るまでには2時間あるわ」
「ふうう、砂織の家はゆっくり出来て良いな・・・」
「純だって、大きな部屋あるのに・・・」
「ママやお兄ちゃんが代わる代わるドア叩くし、落ちつかないよ」
「でも、良いな、お兄さんがいるんだもの」
「良くないよ、あんな奴」
「格好いいじゃない」
「体だけよ。水泳してるから・・・」
「話していても面白いわ」
「バカばっかり言うから。一日中聞いていたらウンザリするわよ。ねえ、シャワー貸して
ね。今日・・・検査日なんだ」
「そうか、私もよ。憂鬱ね」
「だったら、シャワー浴びるのよ。敵は鋭いからね」
「ええ、いいけど・・・」
「どうしたの? 砂織、何か心配事?」
「純・・・怒らないで聞いてくれる?」
「何を?」
「つまり、私、何も知らないんだけど少し気になるの、純の体のこと・・・」
「私の・・・体?」
「あのね、あの、つまり腫瘍と言うか、腫れ物が出来てない?」
「ええ〜っ! やだぁ、どこに!」
「間違ったらゴメンネ」
「いいから、ど、どこよ・・・」
砂織が純のヴァギナにそっと触れた。
「ほら、ここよ、何だか小さな固まりが感じられるでしょ」
「ああっ・・・ほんとだ・・・電気点けて!」
明るい部屋の中で、純は真剣にそこを調べていた。
「反対側にはないものね・・・やだぁ・・・私だけ・・・」
砂織は恥ずかしそうだったが、ベッドに横になって脚を開いた。
「やだぁ! 砂織だって同じところにあるじゃない」
「えっ! ほんと!」
まったく同じ場所に、同じ様なシコリがあった。強く押しても、痛みは感じられなかっ
た。
今度は、砂織が純をリードしているようだった。
シャワーで二人はお互いの体を充分に洗い流した。
エアドライチューブは一人づつしか入れないので、砂織が先に使った。
3分で体が乾く。純が出てきたとき、砂織はもう服を着ていた。純が自分の下着に手を延
ばすのを砂織が止めた。
「純、ベッドに座って」
砂織は机の中から何やら取りだした。
「何それ? 何をするつもりなの」
「これはただの磁石。テストする価値はあるわ」
砂織が磁石を純のヴァギナに近づけると、純のヴァギナはかすかに反応した。
「何か感じない?」
「感じる! 何だか皮膚が引っ張られるような感じよ。なんで?」
「まさかと思ったけど、こんなところに埋め込むなんて!」
「何を埋めたの?」
「決まっているでしょ! 追跡センサーよ!」
「あっ・・・」
純は口を開けたまま自分のヴァギナを見つめていた。
「純、洋服着て。もう、そろそろ帰る時間だわ」
純が洋服を着ている間に砂織は部屋を整えた。