第8話 by 多香美じかん
娘のためにしたお尻叩きという躾が、こんな悲劇を生むとは、誰が
予想したであろう。
静江の横に座った悟は、静江の悩ましい臀部を撫でまわし始めた。
「さァ、お母様、今度はあなたの番ですよ。
それにしても、この肌の艶、40代とは思えませんね。」
「いやっ、やめて下さい!」
「たっぷり懲らしめてあげますから、
由梨子さんよりも良い声で泣いて下さいね。」
悟はそう言って、右手を振り下ろした。
ピシリッ!
「ああっ!」
由梨子のそれとはまた違う、肉が引き締まるような音と、
つつましやかな悲鳴が、悟と宇田川の耳に心地よい風を
運ぶ。
ピシリッ!
「あうっ!」
ピシリッ!
「ああっ、いやっ!」
ピシリッ!
「いやあっ!」
「どうです?恥かしいでしょう?
僕の気持ちが少しは解りますか?
でも、少し解ったぐらいでは許しませんからね。
骨身にしみるほど、解らなきゃあ駄目です。」
ピシリッ! ピシリッ!
「ああっ!」
ピシリッ! ピシリッ!
「ううっ!」
「お母様のお尻は由梨子さんのお尻よりもデカいから、
叩く数を増やしますね。ハンデつけてあげなきゃ、
由梨子さんが可哀相ですから。」
ピシリッ! ピシリッ! ピシリッ!
「あひーっ!」
「それ、それ、それ、それっ!」
ピシリッ!ピシリッ! ピシリッ! ピシリッ!
「ああっ、いやーっ!」
悟は馬でも走らせるかのように、掛け声を出しながら、
静江の尻を叩き続けた。
まさに、ぶちのめす、といった感じの激しいスパンキン
グであった。静江の尻は、その激しさに充分対抗出来る、
たくましいまでの大きさと、柔らかさを持っていた。
やがて静江の尻も、由梨子同様、猿の尻のように真っ赤に
はれあがっていった。
悟は叩くのを止め、静江の尻から離れると、床にドカッと
座り込んで、大きく息をついた。
そして、大きな仕事をやり遂げたかのように、満足気な表
情で、額から流れ出る爽快な汗を、腕で拭った。
今度は宇田川の番だ。
宇田川はゆっくりと由梨子の横に立ち、すすり泣いて
いる由梨子の細い腰に左手をまわした。
そして右手を高く突き上げて、
「由梨子さん、今度は俺が行きますよ。」
と言った。
由梨子は身震いし、
「いやっ、もうそんな事はやめてっ!」
と哀願した。
「松下のお仕置きは受けて、
俺の仕置きは受けないつもりか?
恨みの深さなら、松下に決して負けはしないぜ。」
「ど、どうして、
こんな目にあわされなければならないの!?」
由梨子は、また激しく泣き出し始めた。
「どうして、って、自分が悪いんでしょう。」
「私が、私が何をしたというの!?」
「どの面さげて言ってるんだ?
散々俺のプライド傷つけて、
糸崎なんかと婚約しやがって!」
「好きな人と婚約して何が悪いの!?
あなたには関係ない事だわ!」
由梨子は鳴咽と一緒に、怒りを込めて、そう言った。
「俺は由梨子を愛しているんだ!
それを、父親の権力を使って、
厄介者払いするような真似しやがって!
絶対に許さないからな!」
「あなたが勝手に
私の事を好きになっただけじゃないの!?
私はあなたの事なんか大嫌いです!」
「この状況で、よくそこまでの啖呵が切れるな。
見上げた女だぜ。
だが、もう二度と、そんなデカい口の
たたけないようにしてやる!
思い知れっ!」
宇田川が右手を振り下ろした。
ピシッ!
「ひーっ!」
悟に叩かれ真っ赤にはれ上がった臀部に、更に激しい平
手打ちが加えられ、由梨子は飛び上がるように悲鳴をあ
げた。
「おら、おら、おら、おらっ!」
ピシッ!
「あうっ!」
ピシッ!
「ううっ!」
ピシッ!
「あわっ!」
「おらおら、どうした、どうしたァ!」
ピシッ! ピシッ! ピシッ!
「いやーっ!」
ピシッ! ピシッ! ピシッ!
「もう、もう、やめてーっ!」
ピシッ! ピシッ! ピシッ!
「ひーっ! いやーっ!」
「ちょっと自分が社長令嬢だと思って気取りやがって!」
ピシッ!
「ひっ!」
「こんないいケツしやがって!おらっ、おらおらっ!」
ピシッ! ピシッ! ピシッ!
「いやーっ!もう、やめてーっ!」
「それっ、それそれっ!」
ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!
「ひーっ!」
床に尻餅をついていた悟がゆっくりと起き上がった。
「母娘の競演といきましょうか。奥様。」
悟は楽しそうにそう言うと、静江の真っ赤な臀部に平手
打ちを食らわし、スパンキングを再開した。
ピシリッ!
「ああっ!」
ピシリッ!
「いやっ、痛いっ!」
ピシリッ!
「ひーっ!」
「お尻が大きい分、
奥様の方が由梨子さんよりいい音がしますね。」
ピシリッ!
「ああっ!」
「いやいや、由梨子だって負けちゃあいないぜ。
見ろよ、このはちきれそうなケツを。
よーく、聞いてろよ、悟。」
宇田川はそう言って、ひときわ激しく由梨子の尻をぶち
のめす。
ピシッ!
「ひーっ!」
「おらおら、
さっきみたいなデカい口たたいてみろ!
どーしたっ、由梨子!」
ピシッ!
「あひーっ!」
「奥様、こんな大きなお尻してるんですから、
もっともっといい音が出るはずでしょう?
娘さんに負けないよう、もっと強く叩きますねっ!」
ピシリッ!
「ああーっ!」
ピシリッ!
「ひーっ!」
ピシリッ!
「うぐっ!」
ピシリッ!
「ああっ、お、お願いですっ、
も、もう許して下さいっ!」
静江が泣きながら哀願する。
「まだまだ。僕の積年の恨みは
全然晴れていません。
もっともっと泣き叫んで下さい。
社長の奥さんだろうが何だろうが
容赦しませんからね。
お尻叩きの辛さを死ぬほど味あわせてあげますよ。
おりゃっ!」
ピシリッ!
「ひーっ!」
何十発か叩くと、今度は、宇田川と悟がおもしろがって
リズムをとりながら母娘の尻を交互に叩き始めた。
「それっ!」
ピシリッ!
「ああっ!」
「おりゃっ!」
ピシッ!
「ううっ!」
「ほれっ!」
ピシリッ!
「ひーっ!」
「よいしょっ!」
ピシッ!
「ひーっ!」
悟と宇田川は狂ったように笑い合いながら、
陶酔していくかのように、由梨子と静江の美尻を叩き続
けた。
哀れな母娘にとって地獄の拷問が続いた。