第15話 by 多香美じかん
「いや、いやいやっ、そんなのいやっ!」
縄を解かれ柱から解放されたものの、すぐに由梨子は悟
に腕をとられ再び背中にねじあげられる。
そして腰を曲げさせられ、宇田川に向かってお尻を突出
すような「く」の字のポーズをさせられる。
だだっ子のように首を振りながら泣き喚く由梨子。
手は背中にひねりあげられたまま、腰を曲げた姿勢で悟
に上半身を抱え込まれ、ワンピースの裾を背中まで捲り
上げられた。
「いやっ!やめてっ!」
宇田川は由梨子のパンストとベージュのパンティーを
脱がせようとすると、由梨子は懸命に体をゆすり、宇田
川の手を跳ね除ける。
「松下、しっかりおさえてろよ。」
「すみません。
くっそう、まったく往生際の悪い女だなァ。」
宇田川の指が再びパンティーのゴムにかかる。
「いやーっ!」
上半身は悟におさえつけられているが、自由な下半身を
懸命に揺さ振り、宇田川から逃げる由梨子。
由梨子が足をバタつかせた拍子に、黒いパンプスの爪先
が悟の足の脛に当たった。
「痛てっ!」
思わず由梨子の体を放してしまう悟。
柱の方へ逃げる由梨子。
宇田川がペッと唾を吐き、
「なめてンじゃなェぞ、こら!」
と威嚇するように怒鳴った。
怯え震える由梨子。
「ようし、わかった。
そんなに俺に脱がされるのが嫌なら、自分で脱げ。
そこでパンストとパンティーを脱いで、
尻を丸出しにしろっ!」
「い、いやよっ、そんな事・・・。」
すると、悟がこの間と同じ裁縫用の大きなハサミを持ち
出してきた。
「この前みたいにノーパンで帰りたいんですか?」
悟がそう言ってシャキシャキとハサミの両刃を動かして
見せると、由梨子の戦慄の走った表情は更に激しく強張る。
「ようし、松下、
由梨子が素直にパンティーを脱ぐまで、
そのハサミで奥様をかわいがってやれ。」
宇田川に言われて、悟はうつ伏せになって泣き続けてい
る静江に向かって小走りに移動した。
そして真っ赤にはれ上がった静江の尻を、ハサミの先で
軽く突いた。
「痛いっ!」
臀肉に激痛を感じて静江が飛び上がった。
悟は笑いながら、その行為を繰り返す。
軽くつんつんと突くだけだったが、はれ上がったお尻には
刃先が突き刺さり血が吹き出たと感じられるのであろう。
静江は狂ったように泣き喚きながら、何度も飛び跳ねた。
「ほれ、ほれ、ほれほれっ!」
「ああーっ!」
「由梨子さん、あなたが素直じゃないから、
お母様はこんな辛い目にあってますよ。
ほれほれ!」
「ひーっ、痛いっ!」
ハサミの先で尻を突つかれ、飛び跳ねて泣き喚く惨めな
母親の姿を見せられ、由梨子は発狂したように、
「やめてーっ!
お母様にそんなひどい事しないでーっ!」
と泣叫んだ。
それを受けて宇田川が吠える。
「だったら、とっととパンティーを脱ぐんだっ!
お前がケツを出すまで、お母様はああやって
飛び跳ね続けるぞ。」
「お願いっ、そんな恐ろしい事しないでーっ!」
「さァ、はやくケツを出せ!
そうしたらお母様の方は許してやる。」
泣き崩れる由梨子。
悟が力を強めたのか、静江の悲鳴が更に激しくなる。
「早くしないと
お母様のお尻から血が吹き出ちゃうぜ!」
「いやーっ、やめてっ!
脱ぎますっ!脱ぎますからっ!」
「さっさとしろ!」
由梨子は震える両手でパンストとパンティーを脱ぎ、
足から抜き取った。
「ようし、スカートを捲くって、
こっちにケツを見せろ!」
「そ、そんな・・・」
由梨子がためらうと、悟が更に強く静江の臀肉を突いた。
「うぎゃーっ!」
由梨子にはこれ以上母親の悲鳴を聞き続ける勇気はなか
った。
すすり上げながら由梨子は、自分の手でスカートを捲く
り、後ろを向いて宇田川に臀部を晒した。
悟のハサミ攻撃が止まり、静江の悲鳴は、よよと泣き崩
れる声に変わった。
「最初からそうやって素直にしてたら
お母様だってあんな目にあわなくて済んだのに。
まったく親不孝な娘だ。」
悟が再び由梨子の両手をねじ上げ、「く」の字のポーズ
をとらせると、突き出された由梨子の美しい臀部を
宇田川は舌なめずりをしながら見つめた。
静江のような妖艶に匂いたつ色香は感じられないが、
弾力性のありそうな豊かな肉づきは、
宇田川の胸をやるせないほど熱く焦がすのだった。
「いくぜ、由梨子。」
宇田川はそう言って、ラケットを由梨子の美しい尻めがけて
振り下ろした。
バシッ!
「きゃーっ!」
ラケットは由梨子の上向きで形の良いヒップに
見事なまでにヒットした。
「いい音だぜ。ほーら、もう一丁!」
バシッ!
「ひーっ!」
「それっ!」
バシッ!
「いやーっ!」
宇田川の掛け声、ラケットが風を切る音、ラケットが由
梨子の尻に炸裂すつヒット音、つんざくような由梨の悲
鳴。この痛快で爽快な音の繰り返しに、由梨子の体を支
えている悟は夢見るように酔いしれた。
足をバタつかせ、なんとかお仕置きから逃れようとする
由梨子だが、母親に向けられる凶器を思うと反発の気力
も失われていった。
悟に上半身をガッチリとおさえつけられている「く」の
字に体を曲げた状態まま、振り下ろされるラケットにむ
き出しのお尻を打たれ続けると、だんだんに体力も消耗
してゆき、数十発食らった頃には、もう、グッタリと全
体重を悟にあずけ、おとなしく宇田川の振り下ろすラケ
ットに尻を捧げていた。
バシッ!
「あわっ!」
バシッ!
「ううっ!」
「どうだ、由梨子、テニスラケットの味は。」
バシッ!
「ひっ!」
バシッ!
「ああっ!」
「俺は大学時代、テニス部の練習の時は
いつもこんな光景を思い浮かべていたんだ。
コートで汗を流すお前を見ながら、
あのデカい尻をラケットで打つ事が出来れば
どんなに痛快かなァ、ってな。」
バシッ!
「うぐっ!」
「結婚後も糸崎にこんな事してもらったらどうだ?
あいつのスイングは俺より力強いからな、
もっと痛いと思うぜ。」
バシッ!
「ううっ!
・・・健一さんはこんな事しないわ。
・・・健一さんは、あなたみたいな変態じゃないわ!」
「なんだと!?」
由梨子の言葉に宇田川は眉を吊り上げたが、
由梨子の体をおさえ付けている悟は、呆れ返ったように、
「由梨子さんって、あんまり頭のいい女じゃないですね。
この状況で宇田川さんにそんな口きいて、いったい、
何の得があるんです?
お仕置きが更にきつくなって、自分が辛い思いする
だけじゃありませんか。
お母様をごらんなさい。素直にお仕置きを受けて、
ああやっておとなしくしてるでしょ?」
と言った。
静江は、真っ赤にはれあがった臀部と太腿を晒して、
うつ伏せになったのまま、泣き続けていた。
宇田川が髪をつかんで顔を持ち上げると、
いかにも打ちのめされた、という感じで、乱れた髪が泣
き濡れた頬にまとわりつき、敗北を象徴していた。
そんな姿が、悟や宇田川の目には、なんとも妖艶に映るの
だった。
「お、お願いです。どうか、由梨子を許して下さい。」
静江はすすりあげながら、宇田川と悟に向かって頭をさげた。
すると悟が、
「駄目ですよ、お母様。
今の由梨子さんの口答えを聞いていたでしょう?
お母様のようにしおらしくしていても
そんな目にあわされるのに、
こんな反抗的な態度の女が
許されるわけないじゃありませんか?
由梨子さんが心から反省するまで、
僕たちは徹底的にお仕置きしてやりますよ。」
と、言った。
静江は両手で顔を覆い、再び泣き崩れる。
「松下、由梨子を四つん這いにしろ。
二度と生意気な口がきけないように、
とっておきのお仕置きをしてやる。」
宇田川はそう言って、カウンターの中に入った。
悟は宇田川の言葉にニヤリとし、由梨子の上半身を抱え
ていた両腕を緩めた。
そして由梨子がふらついた瞬間、無防備の由梨子の下腹
部に力一杯パンチを食らわせた。
「うぐっ!」
由梨子は目をむき、ドタッと前かがみに倒れる。
悟は倒れかかる由梨子を半身でかわすと、
倒れ込んだ由梨子の腰に素早く手をまわし、抱き寄せて
由梨子を四つん這いにさせる。
宇田川のテニスラケットによる尻叩きと、悟から
お腹に食らったパンチで、由梨子は完全に無抵抗になっ
てしまった。
悟は、
「いいケツだなァ、本当に。」
などと言いながら、抱え込んだ由梨子の尻を
まるでオモチャで遊ぶ子供のように
ピチャピチャと手の平で叩くのだった。
宇田川がカウンターから出てきた。
宇田川は洗面器を抱えていたが、その中には
太い浣腸器とグリセリン原液の入った容器がおさまって
いた。
宇田川はそれを由梨子の顔の横に置いた。
そして、浣腸器の先を容器に突っ込み、
グリセリン原液をチューッと吸い上げた。
その音にふと目を向けた由梨子は、
一瞬にして蒼ざめ、惨めさに打ちひしがれて伏せめ気味
だった両目を大きく見開き、戦慄の表情で震え上がった。
「由梨子、お前の性根を叩き直してやるからな。」
宇田川は得意げにそう言うと、浣腸器の先を
由梨子に向け、目一杯吸い上げたグリセリン原液を
ピュッと押し出した。
由梨子の鼻先にその液がかかる。
「い、い、いやーっ!」
由梨子は悟におさえつけられた四つん這いの姿勢の
まま、首だけを左右に激しく振って、大声で泣き喚いた。
顔を両手で覆うっていた泣いていた静江は、由梨子のつ
んざくような悲鳴に反射的に手をどけて、由梨子の置か
れている状況を把握した。
しかし、あまりの恐怖に言葉が出ない。
宇田川は嬉しそうに、由梨子の尻の正面に移動する。
突き上げた由梨子の尻を平手でピシャリと叩き、
「ほほう、尻はデカいのに、
尻の穴はずいぶん小っちゃくて可愛いじゃねェか。
糸崎だって由梨子のアヌスを
こんなマジマジと見た事ないんじゃねェか?」
と言って笑った。
「いや、いやいやっ!
馬鹿な真似はやめてっ!」
ガクガクと顎が震える由梨子。
宇田川がせせら笑いながら、
「 俺に逆らうとどんな目にあわされるか、
よーく、憶えておけ。」
と言って、浣腸器を由梨子の尻に突き立てようとする。
「いやっ!やめてーっ!
いや、いやっ!そんな事しないでっ!」
泣き叫ぶ由梨子。
すると、浣腸器の先が由梨子のアヌスに届くか届かない
かのところで、静江が宇田川に体当たりを食らわした。
デンと、尻餅をつく宇田川。
「何しやがるんだ、この野郎!」
静江は体全体でかばうように、由梨子の臀部に抱き着いて、
「お願いですっ!
そ、そんなむごい事はやめて下さいっ!」
と泣きながら許しを乞うのだった。
「どけっ!
尻を叩かれてもわからねェ女には、
浣腸の仕置きしかないんだよ!」
宇田川は静江の黒髪を鷲掴みにし、由梨子の体から
離そうとする。
しかし、静江は必死で由梨子の臀部にしがみつき、
「お願いですっ!
どうか、どうかお許しを!」
と哀願を繰り返す。
「お母様の方を柱に縛りつけましょうか?」
悟が宇田川に言った。
しかし宇田川は、首を横に振って、
「どうしても娘さんに
浣腸しちゃあ、いけませんか、奥様。」
と、明らかに悪尻の隠見する表情で、静江にたずねた。
静江は、宇田川の企みなど探る余裕もなく、
「お、お願いです!
ちゃ、ちゃんと素直にお仕置きを受けるように
言い聞かせますから、
ど、どうか、そのようなむごい真似だけは・・・。」
と言ってむせび泣く。
すると、宇田川は由梨子の顔の方へ移動し、
「おい、由梨子、お前はどーなんだ?
お母様はこうおっしゃってるが・・・・。」
「いやっ!浣腸なんて絶対にいやっ!」
「今みたいな生意気な態度は、
浣腸でもぶちかまさなきゃ直らないンじゃねェか?」
「・・・・・・」
「どうなんだっ!なんとか言ってみろっ!」
宇田川に怒鳴られ、由梨子は、
「許、許して。
・・・も、もう生意気な事は言いません。」
と蚊の鳴くような声で言った。
「聞こえねェぞ!
もう一度はっきり言ってみろ!」
由梨子はすべてを諦めたように、
「もう生意気な事は言いません。
だ、だから、浣腸だけは許してっ!」
と自棄気味に口走り、額を床ににこすりつけて
大泣きし出すのだった。
宇田川の下品な笑い声が室内中に響き渡った。