第22話 by 多香美じかん
静江は失神した。
悟から青竹で100発、宇田川から皮鞭で100発、
合計200発の尻叩きを受け、散々泣き喚いたあげくに。
だが、200発終了した時点では、まだ意識はあった。
宇田川が皮鞭をテニスラケットに持ちかえ、
「さァ、これから由梨子の分のお仕置きをする!」
と言って3回目の百叩きを開始したところで、ついに気
を失ってしまったのだ。
どれくらい時間がたったのだろう、静江は意識を取り戻
した。そして、テーブルに縛りつけられた状態からは解
放され、後ろ手のロープも解かれ、床に転がされていた
事に気がついた。
その時、着物が投げつけられた。
「やっとお目覚めですか?
さァ、家の近くまでお送りしますから
早く着物を着て下さい。」
宇田川がそう言った。
「由梨子の、
由梨子の事は許していただけるのですね?」
静江は投げつけられた着物を胸の前で握りしめ、
おずおずと宇田川の表情をうかがった。
「うーん、その件なんですが、
やはり由梨子さんを許すわけにはいきません。
来週の日曜日に、
母娘二人でここへおいで下さい。
また、たっぷりとお仕置きしてあげますから。」
「な、なんですって!?」
「悟とも相談したんですが、
由梨子さんの犯した罪は、お母様が身代わりに
なったくらいで許されるような
軽いものではないのですよ。
お気の毒ですが、あきらめて下さい。」
「そ、そんな!
約束が違うじゃありませんか!?
由梨子を許して下さる、とおっしゃるから
私、どんな目にあわされても我慢したんです!」
今にも泣き出しそうな静江の表情を、痛快そうに見る宇田川。
「え?それは奥様の早合点でしょう。
私は、奥様が娘さんの分もお仕置きを受けるの
なら、娘さんの事は考えてもいい、
と言っただけですよ。
約束通り、ちゃんと考えたんです。
考えた結果、やっぱり許せない、という結論に
達したンですよ。」
「そ、そんな・・・。」
「それに奥様は途中で気を失ってしまい、
由梨子さんの分のお仕置きを受けていないでは
ありませんか。
約束が違うと訴えたいのは、こっちですよ。」
「あ、あなた、よくも・・・、
よくもそんな事が・・・・・・。」
「とにかく、来週の日曜日、
由梨子と二人でここへ来て下さい。
由梨子にも犬や豚になってもらわなきゃ!」
宇田川はそう言って笑った。
静江は宇田川を睨みつけながら、こんな男を信じて、
必死で辱めに耐えた自分の愚かさを責めた。
悔し涙がとめどなくあふれてくる。
「あ、それから500万円は
お土産としてありがたく頂いておきますね。」
よよと泣き崩れる静江。
今度は悟が痛快そうに、
「あのー、奥様の和服用の薄いパンティ、
あれ、とってもいい匂いなんで、
僕、もらいますよ。
犬になった奥様の写真見ながら、
あのパンティの匂いを嗅いで
オナニーしますから。」
と言った。
静江はさらに激しく泣き崩れた。