第27話 by 多香美じかん
ピシッ!
「あうっ!」
ビシリッ!
「ああーっ!」
ピシッ!
「いやーっ!」
ビシリッ!
「あひーっ!」
由梨子と静江に対するお仕置きが始っていた。
悟が青竹で由梨子を、宇田川が皮鞭で静江を、
それぞれ叩いている。
吊られた体は打たれるたびにクルッと半回転して、
まるで由梨子と静江は裸踊りをさせられているようだ。
二人の美しい背中や豊かな臀部に、青竹や皮鞭が炸裂す
るたび、室内に響き渡る哀れな母娘の悲鳴は、
悟や宇田川の屈折した積年の恨みを昇華させてゆくよう
な心地よい響きだが、同時に、彼らの特異な性癖を永久に
刺激し続けるものでもある。
ビシリッ!
「ああっ!」
ピシッ!
「ううっ!」
ビシリッ!
「ひーっ!」
ピシッ!
「うぐっ!」
道代は呆然とその光景を見ていた。
宇田川がそれに気づき、静江を打つ手を止め、
「どうです?
お母さんもやってみませんか?」
と言って道代を手招きした。
道代は躊躇したが、宇田川はつかつかと歩み寄り、
手を引いて静江の所へ連れてきて、
自分の持っていた皮鞭を差し出した。
道代に無理矢理その皮鞭を握らせると、宇田川は、
鞭の跡の桃色と乳白色の肌の色がまだらになった、静江の
豊満な尻をピシリと平手打ちし、
「どうです?いいケツしてるでしょ?
これで46歳ですよ。信じられますか?」
と、笑った。
道代は静江の豊かな双臀を凝視している。
「さァ、思いっきりぶちのめしてやって下さい。」
隣では息子の悟が、由梨子の臀部に青竹をぶち当てていた。
由梨子が吊られた体をくるくる回転させながら泣き喚いて
いる。
道代は、息苦しいような、甘美なような、不思議な気持
ちになっていった。
「何をしてるんです?
これまでお母さんを女中としてこきつかってきた
憎い女ですよ。
恨みを晴らしてやればいいじゃありませんか?
息子さんの言う通り、偉いのは社長であって、
その家族じゃない。それを、この女は自分が社長夫人
である事を鼻にかけ、威張り散らしてきたんです。
お仕置きされて当然なんですよ。」
「・・・・・・」
「さァ、はやく!」
宇田川にせかされて道代は皮鞭を静江の臀部に当てた。
ピシャン!
道代の戸惑いを象徴するかのように弱々しい音だ。
「もっと力をこめて、ぶちのめすんですよ、お母さん。
こんなデッカいケツをしてるんです。
ちょっとやそっとの尻叩きじゃあ、
全然堪えませんよ、この女は。」
ピシャッ!
「まだまだ。もっと思いっきり!
あなたの大切な息子さんを殺そうとした女なんですよ。
憎くないんですか?」
宇田川のその言葉に、道代はハッとし、
明らかに表情を変えた。
ピシリッ!
「ひっ!」
静江が悲鳴をあげると、道代は魔物にでもにとりつかれた
ように、激しく静江の臀部をぶちのめし始めた。
ピシリッ!
「ひーっ!」
ピシリッ!
「あわっ!」
ピシリッ!
「ああっ!」
ピシリッ!
「あひーっ!」
髪を振り乱して、道代が狂ったように皮鞭を振り回し始め
ると、宇田川は満足そうな笑みを満面に浮かべて、
「いいぞ、いいぞ!もっとやれ!
叩いて叩いて、ぶちのめせっ!」
と声を荒らげた。
母親のその様子に悟は驚き、由梨子を打つ手を止め、
佇んでしまう。
「おい、松下、何やってるんだ?
由梨子のお仕置きを中断させちゃあ駄目じゃないか!
さァ、長年、アッシーや女中としてこき使われてきた
松下親子の復讐だ!憎い白川母娘をやっつけろ!」
宇田川が叫ぶ!
悟が由梨子への青竹打ちを再開する。
ビシッ!
「うわっ!」
ビシッ!
「ひっ!」
ビシッ!
「いやっ!」
宇田川はその場から少し離れ、その様子を眺めた。
まるで舞台か映画のワンシーンのように、
圧巻で、感動的で、夢のような光景だったからだ。
鬼のような形相で、青竹や皮鞭を振り下ろす悟と道代。
吊られた美しい裸体をくるくる反転させながら、泣き叫ぶ
由梨子と静江。
打たれる度にその美しい母娘の乳房がタプタプと揺れる。
宇田川は思わずズボンとパンツを脱いで、肉棒をしごき
始めた。
白川母娘が泣き叫ぶ中、やがて宇田川は絶頂に達し、その
ほとばしる情火の白い液体を、静江と由梨子に向けて放ち
飛ばした。
脂汗をねっとりと滲ませた静江と由梨子の腹部に、それは
かかり、ゆっくりと太腿にたれこぼれてゆく。
悟と道代が叩くのをやめると、由梨子と静江は、尻や背中
をぶちのめされた痛みや辛さよりも、宇田川にされた汚ら
わしい恥辱があまりにこ惨めで、よよと泣き崩れるのであ
った。
「宇田川さん、困りますよ。
僕の由梨子さんにそんな事されちゃあ。」
「いやあ、すまん、すまん。
あまりにも素晴らしい光景だったもんで・・・。」
道代は額から汗を垂れ流し、皮鞭を持った手をダラリと
下げ、肩で呼吸している。
「お母さんも頑張りましたねェ。
でも、こんなのは序の口ですよ。
この馬鹿母娘はこれくらいじゃあちっとも堪えないし、
これくいらいで許されるような罪の軽さではありませ
んからね。
もっともっと辛くて恥かしい目にあっていただいて、
大いに泣いて喚いていただかないと・・・。」
「宇田川さん、由梨子さんを
もっと懲らしめましょうよ。
さっきの口答えや反撥は
とっても不愉快でしたから。」
悟はガックリと首を垂れさせ泣き崩れている由梨子の
薄桃色の乳首をつまみあげながら、宇田川にそう言った。
「そうだな。この間のお仕置きも、
奥様ひとりに来させて、サボてったしな。」
宇田川がそう言って、由梨子の手首のロープを解き始め
ると、静江が顔をあげて、
「由、由梨子が来なかったのは
私が話さなかったからなんですっ!
由梨子は知らなかったんです。
由梨子に罰を与えるのはやめて下さいっ!」
と泣き濡れた頬を強張らせ口走る。
「たとえ知らなかったとしても
あの日にお仕置きを受けなかったから
俺達にあんな態度をとるようになってしまった
んじゃないですか?
お仕置きを免除するわけにはいきませんね。
奥様だってさっき、申し訳ありません、って
娘さんの態度の悪さを
俺達に詫びていたじゃありませんか?
あんな態度をとった罰にお仕置きするんです。」
宇田川は楽しそうにそう言って、由梨子を吊りから解放
する。由梨子は足元をふらつかせ、床に沈む。
悟は由梨子の栗色の髪をつかんで引っ張り上げ、
「立つんだよ!」
と言って強引に由梨子を立ち上がらせる。
宇田川は素早く由梨子の両腕を背中にねじあげ、
後ろ手にロープで縛り上げる。
形の良い乳房が、ロープに上下を締付けられる。
苦痛に眉をしかめる由梨子。
「いやっ!」
後ろ手に縛り上げられたた由梨子の縄尻を宇田川がつかむ
と、悟は由梨子の頬を平手ではった。
パシッ!
「きゃっ!」
由梨子の悲鳴を楽しむかのように、ゆっくりと、
何往復もはった。
由梨子はたまらず、
「いやっ、ぶたないでっ!
顔をぶつのはやめてっ!」
と泣いた。
すると宇田川が由梨子の背後から由梨子の耳元に
まとわりつく。
「わかりました。
顔を叩くのは勘弁してあげましょう。
そのかわり・・・。」
このデッカいケツは皮がひん剥けるまで
叩かせてもらいますよ、と言って宇田川は
青竹打ちで赤くはれ上がった由梨子の尻を
ピシリと平手打ちし、背中を邪険に突き飛
ばした。
由梨子は後ろ手に縛りあげられた不自由な体で
つんのめったまま床に倒れ込んだ。
「由梨子っ!」
思わず静江が叫ぶ。
由梨子はテーブルに胸とお腹をつけられ、
いつもの腰を折ったお尻突き出しのポーズに
縛りつけられてゆく。
そして、木製パドルを持ち出してきた宇田川により、
再び由梨子に対するお仕置きが始まるのだった。