第28話 by 多香美じかん
パチーン!
「ひーっ!」
パチーン!
「ああーっ!」
「お(Iyぢお願いです!由梨子を許してっ!
許してやって下さいっ!」
宇田川にパドルでスパンキングされ泣き喚く由梨子。
そして吊られたまま、必死で娘の許しを乞う静江。
道代は徐々に、この母娘をいたぶる事が快感である事を
自覚し始めていた。
そして、この殺気立った空気の中での甘美な感覚に、酔い
始めていた。
そして、由梨子を許して、と哀願する静江を見ているうち
に、何かメラメラと炎のようなものが胸に込み上げてきた。
「痛いっ!」
静江が叫んだ。道代が静江の臀肉をつねり上げていたのだ。
「静かにしなさいよ、奥様。」
「痛、痛いわ、道代さん、やめてっ!」
「おだまりっ!」
道代はピシャリと静江の尻を平手打ちする。
「奥様がどんなに喚いたって、
お嬢様は許してはもらえないのよ。
あきらめておとなしくしていなさい。」
道代は静江に命令口調で話す快感に酔った。
いつも、○○しなさい、と命令される立場だったのに、
立場が逆転しているのが、道代にはたまらなく痛快だった。
しかし、静江は狂ったように身をよじらせ泣き喚くように
哀願を繰り返す。
「お願いですっ!許してっ!
由梨子を許してやってーっ!」
宇田川はそんな静江の声は一切無視して、縛りつけられて
いる由梨子の豊臀に思いっきりパドルをぶち当て続ける。
パチーン!
「うぐっ!」
パチーン!
「ああっ!」
パチーン!
「ひーっ!」
パチーン!
「あぐっ!」
骨が砕けるような強烈な痛みが、由梨子を徐々に打ちのめ
してゆく。
「おらおらっ、もっと泣け!泣き喚けっ!」
パチーン!
「ひーっ!」
パチーン!
「ああーっ!」
パチーン!
「ううっ!」
パチーン!
「あひーっ!」
「許してほしいか?」
涙で顔をグチャグチャにしながら由梨子はうなずく。
「許してほしけりゃ、
許して下さい、って言わねェかっ!」
パチーン!
「ひーっ!」
「どうしたっ!?」
パチーン!
「うぐっ!」
「許して下さい、って言ってみろ、おらっ!」
パチーン! パチーン! パチーン!パチーン!
「ああっ、許してっ!」
「許して下さい、だ! 誰に口きいてるんだ!?」
パチーン!
「ひーっ!」
パチーン! パチーン! パチーン! パチーン!
「ああっ、いやっ!
許して、許して下さいっ!」
「許してほしいのか?」
「は、はい!」
「そうか。」
宇田川はそう言ってパドルの手を止め、ふふふ、と笑った。
「うーん、駄目だな。
お前はやっぱり許すわけにはいかない。」
パチーン!パチーン!パチーン!パチーン!
「ああーっ、ひ、ひどいわっ!」
宇田川は傍若無人に笑いながら、先程までより、さらに強
く、パドルを由梨子の臀部に叩き付けた。
パチーン! パチーン!
パチパチパチパチ、パチーン!
「ひーっ!」
何十発とぶちのめされ、由梨子は悲鳴をあげる気力も
失っていった。母親の静江は吊られたまま、ただ娘が
お仕置きされているところを見守るしかなかった。
宇田川がパドル打ちを終了した時、静江は、涙で濡れ
た頬に、さらに大粒の涙をこぼしながら、
「由梨子、許して。
あなたを見殺しにしか出来なかったお母さんを
どうか許してっ!」
と、ガックリと首をもたれて、泣き崩れるのだった。
由梨子の臀部は夕焼けのように真っ赤に燃えていた。
白川母娘の号泣を肴に、宇田川と悟は、缶ビールで乾杯
した。