第33話 by 多香美じかん

四つん這いのまま、由梨子が恥辱と恐怖に震えている。
床についた両腕や両膝がガクガクを小刻みに揺れている。

「聞こえなかったんですか、由梨子さん。
おしっこをしろ、って言ったんですよ。」

「そ(Iyぢそんな事、・・・出、出来るはずがないわ。」

「出来るはずがないわ、じゃ済みませんよ。
これは、ご主人様である俺の命令を
きかなかった罰なんですから。
どんなに辛くて恥かしくても、
絶対にやってもらいますよ。」

宇田川はそう言って、由梨子のピシャンと背中を軽く叩いた。
すると、宇田川と由梨子のやりとりを痛快そうに見下ろして
いた道代が、

「どうやってしたらいいのかわからないのね。
教えてあげますわ、お嬢様。」

と言って、自分のバッグから数枚の写真を取出した。

「これは旦那様への手紙に同封させてもらった写真と
同じものよ。」

由梨子の髪をグイッとつかんで顔を起こさせ、その写真
を突き刺すように由梨子の目の前に出す道代。
そこには母親静江が、ビリアード台の上で、片足をあげ、
犬がおしっこする時のポーズをとっている姿が写っていた。
由梨子は一瞬衝撃のあまり両目を大きく開き、サッと顔を
横に伏せ、鳴咽し始める。

「こういう要領ですればいいのよ。」

道代はピシッと由梨子の尻を叩き、そう言って立ち上った。

「さァ、どういうふうにするかわかっただろう?
さっさと始めな。」

宇田川が洗面器で床をコンコンと叩き、催促する。

「ねェ、宇田川さん、
どうせなら奥様もいっしょにさせない?」

道代が楽しそうに目を輝かせながら言った。

「え?」

「娘の罪は母親の罪。
それにお母様といっしょならお嬢様の恥かしさも
少しは減るんじゃない?」

「なるほど。」

道代と宇田川のやりとりを聞いて、悟が静江の鎖を
引っ張った。
無理矢理、由梨子のとなりに並ばされる静江。
洗面器をはさんで、哀れな美人母娘が裸で震えている。

「さァ、奥様が実際にやってみせてごらんなさいよ。
そうすればお嬢様も素直に始められると思うわ。
でも、今日はこの間のようにポーズをとるだけでは
駄目よ。実際におしっこをしてみせなきゃあ。
罰ゲームなんですからね。」

静江は泣きながら首をひねり、道代を見つめ、

「許、許して、道代さん。
こ、こんな事、あんまりです。」

と哀願した。

「何を寝言言ってるの、奥様は。
さっき宇田川さんが言ったように、私たちは、
奥様もお嬢様も絶対に許さないわ。
あなたたちには私たちの命令に従うほか
道は無いのよ。それくらいわかるでしょう?」

道代は勝誇ったようにそう言った後、何か思いついて、
ニヤリとした。

「そうだわ、奥様。
私、お嬢様と奥様がこれからなさったものを
お庭の薔薇の肥料にしますわ!
以前、お水をやるのを忘れた、って事で奥様に
こっぴどく叱られた事がありましたわよね。
奥様とお嬢様がいなくなったからといって、あの
薔薇を枯らしてしまっては申し訳ないわ。
さあ、あの美しい薔薇たちのために、
はやく、おしっこなさって下さい。」

自分の思いつきがあまりにも痛快で爽快な事だったので、
道代は調子に乗って、どんどん続けた。

「さァ、お嬢様、はやくなさって下さい。
薔薇が枯れてもいいんですか?
言っておきますけど、
もしあの薔薇が枯れるような事になったら
お嬢様の責任ですからね。弁償してもらいますよ。
パンティ一枚はかせてもらえない身分の
現在のお嬢様に、あれだけの数の薔薇が弁償出来て?」

笑いがとまらなくなる道代。
由梨子が口惜しそうに鳴咽する。
悟が続ける。

「さァ、いい加減に覚悟を決めて下さい。
由梨子さんは右足を、奥様は左足をあげて、
その洗面器めがけて、はやくおしっこをほとばしら
せて下さい。」

と言った。由梨子と静江の泣き声がひときわ激しくなる。
宇田川は由梨子と静江の正面にしゃがみこみ、

「ここへ連れてこられてから、一度もトイレへ行かせて
もらってないでしょう。
もう限界なんじゃないんですか、お二人とも。」

と、言った。
確かにもう二人の尿意は限界にきていた。
ガクガクと震えているのは恐怖によるものだけでは
なかったのだ。
悟が続ける。

「遠慮しなくていいですよ。
由梨子さんと奥様は僕達のペットなんですから。
糞尿の始末は僕達がちゃんとしてあげます。
何も考えずに、垂れ流せばいいんですよ。さァ!」

由梨子がたまらず声をあげる。

「こんな状態で出来るはずがないわ!
お願い、トイレに行かせてっ!」

宇田川が笑いながら、

「この洗面器が由梨子さんのトイレですよ。」

「ああ、ひ、ひどい、ひどいわっ!」

泣きじゃくる由梨子。
宇田川は静江の方に視線を移し、

「奥様、何してるんですか?
はやく始めて下さい。
いつまでも我慢出来るものでもないでしょう。」

と言った。静江も泣きじゃくるだけである。

「あーあ、世話のかかるペットたちだなァ。」

宇田川はわざとらしくそう言って立ち上ると、カウンター
の中に入って、太いガラス製の浣腸器とグリセリンの原液
を持ち出してきた。
以前、脅しに使ったものだが、またしても出番が来たので
ある。

道代と悟が皮鞭で静江と由梨子の尻を打ち、排尿を強制
している。

「はやくしなさいよ、奥様!」

ピシリッ!

「ああっ!」

「さっさと始めないかっ!」

ピシッ!

「ひーっ!」

そんな所へ宇田川がゆっくりとやってきて、
由梨子と静江の鼻先にグリセリンの原液を置き、
浣腸器に吸い上げる。
チューッという音に反射的に顔をあげる由梨子と静江。
二人は世にも哀しげな表情になる。

「したくないのならそれでもいいさ。
こっちは何が何でもさせてやる。
覚悟するんだな。」

宇田川はそう言って二人の尻の方にまわった。
散々ぶちのめされて真っ赤にはれ上がっている二人の臀部
をしばらくの間見つめて、

「さて、どっちから始めるかな?
由梨子か、静江か。」

と言いながら宇田川は二人の尻の前にしゃがみこむ。
悟と道代が二人をおさえつける。
宇田川は鋭い目付きになり、静江の双臀の溝に浣腸器の先を
突き刺した。

「ああーっ!」

自分の裏門の秘部に異物の混入を感じた静江は、
思わず大声をあげ、狂ったように泣叫んだ。

「や、やめてーっ!
す、するわ!するから堪忍してーっ!」

「おしっこしてみせると言うんだな?」

静江は鳴咽しながら、消え入るようにうなずく。

「さ、始めろ!」

静江の菊花の蕾から浣腸器の先を引き抜いた宇田川は
鋭い口調で静江に命令した。
静江はすすりあげながら、左足をそっと床から上げた。

つづく

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