名前:濡木痴夢男(ぬれきちむお)
性別:男性
現住所:東京都北区
右の写真は仕事部屋からの眺めです。
鬱蒼と生い茂る葛。今にも崩れそうな、瓦屋根の古い住宅。
私はこんな風景が大好きなのです。
誕生日:1930年1月13日
血液型:A型
出身地:東京都台東区浅草
趣味……職業……ウーン、これは困った。趣味というべきか、職業というべきか、私の場合、趣味はすべて職業となっているのです。すこしでもお金をもらって、それを生活費の足しにしている仕事を、職業というのであろう。で、ありますから、趣味はすなわち職業であり、恥ずかしいことに、その趣味の数が、やたらに多いのです。私の名前だけでも、濡木痴夢男のほかに、10いくつあります。いえ、ほんとです。その名前を使って、何かして、お金をもらっているのですから、単なる趣味的な偽名とはちがうのです。必要があってつけたペンネームが、ほとんどです。最近、田端六六という新しい筆名を使って、内田康夫ミステリー文学賞というものを頂いたので、また1つ、名前が増えました。
だいたい私は、この、パソコンというものが、恥ずかしながら、ぜんぜんわからない。持っていないし、したがって使ったことがない。でも、私には親切な友人がおりまして、パソコンの、こういう機能を利用して、なんとか私に、これまでやってきたことを語らせようと、面倒をみてくれました。そこで、こういう「濡木痴夢男のおしゃべり芝居」というタイトルの文章が、生まれた(いや、生まれつつある)次第です。
私の税務署への届けは一応「文筆業」となっています。この55年間、ずーっと文筆業です。(私はもう80歳に近い)確定申告も、毎年、きちんとやっています。還付金ももらっています。10いくつもの名前があるといえば、かなりいかがわしい人間のようにお思いでしょうが、意外に固いところもあります。ですけど、まあ、正直にいってしまうと、趣味や職業をたくさん持っているということは、どの趣味も、どの職業も、みんな中途半端で、ぬきん出ているものが、1つもない、ということでもあります。つまり、ハンパな人間ということであります。濡木痴夢男なんていう、うさんくさい、妙な名前を持っていることが、その証拠でありましょう。
この「おしゃべり芝居」を書くきっかけになったのは、前にのべた私の親切な友人(かりに名前をRさんとしておきます)のすすめであります。私には、私の書いた小説、読み物の類いが、山のようにありますが(なにしろ文筆業だけでも55年やっています)Rさんは、その中の約7割を読んでいて下さっているのです。ありがたいことです。心から感謝しています。(7割といってもおびただしい量です)おこがましい言い方をゆるしてもらえば、Rさんは、私の書くものの「ファン」であります。作家の書くものは、その作家のいわば「思想」なので、Rさんは私の思想の「同調者」といっていいでしょう。多少は意見がちがうところはあっても、私と同じ考え方の持主です。ですから私の書くものを、よく読んで下さっているのです。あなたには、まだまだ書きたりないこと、言いたいことが、たくさんあるはずです、それをお書きなさい、私が手伝ってあげましょう、という意味のことを、Rさんは言ってくれました。ここで私が応じなければ、私の人生はますます中途ハンパなものになってしまいます。そこで書き始めたのが、この「濡木痴夢男のおしゃべり芝居」です。ホラ、よく言うではありませんか「人はおのれを知るために死す」と。
ああ、そうそう、このあいだ、私、紙芝居「黄金バット」を描きました。「黄金バッド対死神博士」という、画が22枚もあるオリジナル物です。これは今年の秋、都内某ホールで、入場料を取って上演します。つまり、私は絵描きでもあります。レタリングもやります。そして、自分も舞台に立って演技をする芸人でもあるのだ。落語、講談なんかもやってしまうのだ。こんなわけで、10いくつという名前が、いつのまにかできてしまったのであります。
以上が私の、だいたいの趣味、仕事、そしてプロフィルです。これからあとの私の正体は、これから書く「おしゃべり芝居」の中で、すこしずつ、明かしていきます。
(2007.8.3)
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